ドメイン移管とは
ドメインはドメイン管理会社(登録事業者:レジストラ)が管理しており、ドメイン移管とは文字どおり、そのドメイン管理者を変更するということです。
例としてA社で契約中の.comドメインをB社へ移管します。
ドメイン移管の手順は一般的に以下のようなステップを含みます。
- A社へ移管ロック解除の依頼をします。
多くのレジストラはセキュリティのためにドメインをロックしています。まず、現在のレジストラにログインして、ドメイン移管を可能にするためのロックを解除します。 - A社のドメインコントロールパネルで移管に必要な情報(オースコード)を取得します。
- B社に移管受け入れを申請し、1で取得したオースコードを入力します。通常、移管費用はB社に払います。
- 新しいレジストラが移管申請を受け取ると、現在のレジストラとドメイン所有者に確認のメール※1が送られます。メールに記載された指示に従って、移管を承認します。
※1 確認メールは、Whois情報にドメイン管理者として登録されているメールアドレス(Admin Email:)宛てに送信されます。
Whois情報はドメイン管理画面で確認できますが、Whois検索ができるサイトでも確認できます。
サーバー引っ越しとは
サーバー引っ越しとは、ホームページを格納してあるサーバーから、別のサーバーにホームページを移動することです。
ただし、現在契約中のサーバーで引っ越し対象となるドメインのメールをお使いの場合は注意が必要です。
例えば、〇〇〇@abc.comというメールアドレスを使っている場合、引っ越し先サーバーでも使っているメールアドレス全ての作成が必要です。
さらに、メールを受送信しているパソコンやスマホのメールアプリの設定も変更が必要です。(サーバー名等)
これを失念し、旧サーバーの契約を終了すると、受信メールが旧サーバー内に残ったままになり、欠落してしまいます。
また、図のようにドメインの参照先(ネームサーバーという)を引っ越しサーバーのそれに変更する必要があります。
サーバー引っ越しの手順をまとめますと、
- ホームページを新サーバーにコピーします。
- 新サーバーでメールアドレスを作成します。
- ドメインの管理画面でネームサーバーを新サーバーのものに変更し、参照先を変更します。
- メールを送受信している端末のメールアプリで送信・受信の設定を新サーバーの情報に変更します。
このように、サーバー引っ越しは単にホームページをコピーすれば済むということではありません。
計画を立てて、実務に影響の出ないようにする必要があります。