ノーコードでホームぺージを作成する手法
ノーコードでホームページを作成する手法には、大きく分けて以下の 5つのタイプ があります。それぞれの手法によって、操作性や目的に適した使い方が異なります。

1.ビジュアルエディタ型(ドラッグ&ドロップ式)
直感的な操作でパーツを配置して作成。最も一般的な方法。
- Wix
- STUDIO
- Webflow(やや中級者向け)
- Squarespace
2.テンプレート型(選択・編集方式)
用意されたテンプレートに情報を入力して公開する簡易型。
- ペライチ
- Jimdo
- Strikingly
3.ドキュメント変換型
書類やノートをそのままWebサイト化。
- Notion + Potion/Super/Framer Sites
- Google Docs + Publish
4.EC(ネットショップ)型
商品登録と決済機能が簡単に使えるノーコードツール。
- BASE
- Shopify
- STORES.jp
5.CMS(コンテンツ管理)型
投稿や更新が簡単にできるブログ・メディア向け。
- WordPress.com
- Jekyll + GitHub Pages(やや上級)
- Framer
ノーコードでホームぺージを作成するメリット
1. プログラミング不要で誰でも作れる
HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、画面上の操作だけでホームページを作成できます。初心者や非エンジニアでも安心して始められます。
2. 短時間で作成できる
テンプレートやブロックを活用すれば、早ければ数時間で完成・公開可能です。急ぎの案件やテスト的な運用にも適しています。
3. コストを抑えられる
Web制作を外注する場合と比べて、初期費用・運用費用が大幅に削減できます。無料プランも多く、個人や小規模事業者にも使いやすいです。
4. デザインテンプレートが豊富
多くのノーコードツールには、プロが用意したテンプレートがあり、誰でも見た目のよいホームページを簡単に作れます。
5. 自分で更新・管理しやすい
画像や文章の差し替え、ページの追加などが自分で行えるため、都度外部に依頼する必要がなく、スピーディな運用が可能です。
6. SEOやSNSとの連携が簡単
Google検索に対応するためのSEO設定や、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSと連携する機能も多くのツールに備わっています。
7. アクセス解析や改善がしやすい
Googleアナリティクスなどと連携し、アクセス状況を確認しながら改善していく運用ができます。PDCAを回すには非常に向いています。
ノーコードでホームぺージを作成するデメリット
ノーコードでホームページを作成するのは非常に手軽で便利ですが、いくつかのデメリットや制約もあります。以下に、代表的なデメリットをわかりやすくまとめました。
1. カスタマイズの自由度に限界がある
ノーコードツールでは用意された範囲内での編集しかできない場合が多く、独自の動作や複雑なデザインを実現するのは難しいです。
例:
- 独自のアニメーションやレイアウトの細かな調整
- 外部APIとの自由な連携 など
2. サービスに依存している(ロックイン)
作成したサイトは、そのノーコードサービスの仕様や提供形態に大きく依存します。
懸念点:
- サービスが終了・値上げした場合に影響を受けやすい
- 他のサービスへの移行が難しい・手間がかかる
3. 高度なSEO対策が難しいこともある
基本的なSEO設定は可能ですが、細かい調整(構造化データ、ページ速度最適化など)ができないツールもあります。
4. 表現や機能に制限がある
フォーム、予約機能、検索機能などの追加に制約がある場合があります。プラグインや外部ツールを利用できないケースもあります。
5. サイトの表示速度が遅くなることがある
一部のノーコードツールでは、表示に不要なコードやスクリプトが多く読み込まれることで、ページの表示速度が遅くなる場合があります。
6. 大規模・高機能なサイトには不向き
ノーコードは中小規模のサイトには向いていますが、以下のようなケースでは制限が多くなります。
例:
- 複雑なデータベース連携が必要
- 多言語・多ページ対応が必要
- ユーザー管理や会員制サイトの構築 など
7. デザインの個性が出しづらい
テンプレートに沿って作るため、他のサイトと似た見た目になりやすく、差別化が難しいことがあります。
まとめ
デメリット | 説明 |
---|---|
自由度が低い | 高度なカスタマイズや機能追加に限界がある |
サービス依存 | 乗り換えや停止リスクがある |
SEO限界 | 一部ツールでは細かい調整が困難 |
表現・機能制限 | フォームや予約などの機能追加に制限 |
表示速度の問題 | 無駄なコードが読み込まれることも |
大規模サイトに不向き | 複雑な構成のサイトは構築が難しい |
デザインが似通いやすい | オリジナリティを出しにくい |
ノーコードとは逆にスクラッチ(htmlコード)で作成するデメリット
スクラッチ(HTMLやCSS、JavaScriptなどのコードを一から自分で書いてホームページを作成する方法)には、自由度の高さという大きなメリットがありますが、当然ながらノーコードと比べて多くのデメリットも存在します。
以下にその代表的なデメリットをまとめました。
スクラッチでホームページを作成するデメリット
1. 専門知識が必要
- HTML、CSS、JavaScriptの基礎知識が必須です。
- Webサーバー、ドメイン、SEO、レスポンシブデザインなど、周辺知識も求められます。
初心者がいきなり作るのは難易度が高く、学習コストも大きいです。
2. 制作・公開までに時間がかかる
- レイアウトの設計、コーディング、ブラウザテストなど、全て手動で行うため、完成までに時間がかかります。
- 1ページでも数時間、複数ページのサイトでは数日〜数週間かかることもあります。
3. 保守・更新に手間がかかる
- テキストの修正や画像の変更もコードを直接編集する必要があり、更新作業が面倒です。
- 他の人に引き継ぐ場合も、理解するのに時間がかかります。
4. ミスが起きやすい
- タグの閉じ忘れ、クラス名のミス、リンク切れなど、人為的なエラーが発生しやすいです。
- 小さなミスで表示が崩れたり、機能が動かなくなる可能性があります。
5. レスポンシブ対応が難しい
- PC・スマホ・タブレットなど、複数の画面サイズに対応するにはCSSメディアクエリなどの知識が必要です。
- フレームワーク(Bootstrapなど)を使えば軽減できますが、それにも学習が必要です。
6. セキュリティ・パフォーマンス管理が必要
- 外部ライブラリやフォーム、CMSなどを使うときは脆弱性や対策を考慮しなければなりません。
- 画像最適化やキャッシュ設定など、表示速度のチューニングも必要です。
7. チーム作業に不向きな場合がある
- Gitやバージョン管理の知識がないと、複数人で作業した際にコードの競合や上書きミスが起こることがあります。
まとめ
デメリット | 内容 |
---|---|
専門知識が必要 | コーディング・設計に高度な理解が必要 |
時間がかかる | 作成・テスト・公開に手間がかかる |
更新が面倒 | 変更ごとにコード編集が必要 |
ミスが発生しやすい | 手作業ゆえのバグやミスが多い |
レスポンシブが難しい | 各デバイス対応には設計力が必要 |
セキュリティ管理が必要 | フォームや外部連携で脆弱性リスク |
チームでの作業が複雑 | バージョン管理が必要になる場合も |
補足
スクラッチは自由度が高く、完全オリジナルのサイトを作りたい場合や、高度なシステム連携が必要なときには有効です。しかし、コスト・時間・保守性を考えると、個人や小規模ビジネスにはノーコードやCMS(例:WordPress)の方が適していることが多いです。
スクラッチ(htmlコード)で作成するメリット
スクラッチ(HTMLやCSS、JavaScriptなどのコードを一から手書きして作成する方法)でホームページを作るのは手間がかかりますが、その分大きなメリットもあります。特に「自由度」「学習効果」「パフォーマンス」に関しては、ノーコードにはない強みがあります。
スクラッチでホームページを作成するメリット
1. 自由度が非常に高い
レイアウト、動作、アニメーション、機能などを完全に自由に設計・実装できます。
ノーコードツールでは制限される部分も、自分で好きなように作ることが可能です。
例:
- 独自UIやエフェクト
- 外部APIとの細かい連携
- 特殊なページ遷移やインタラクション など
2. デザインや構造を細かく調整できる
余白のピクセル単位の調整、文字間、色指定、表示順などを細部までコントロールできます。
「ピッタリ思い通りのデザインにしたい」ときに有利です。
3. 軽量で高速なサイトが作れる
必要なコードだけを書くため、ノーコードツールに比べて無駄なスクリプトやライブラリがなく、ページ表示が速くなる傾向があります。
SEOやUX(ユーザー体験)にも有利です。
4. 拡張性が高い
あとから機能を追加したり、外部システムと連携させたりするのが簡単です。
例えば以下のようなカスタム機能が自在に実装できます。
- 会員登録・ログイン機能
- 管理画面
- データベース連携
5. コードの学習・スキルアップになる
実際に手を動かしてコードを書くことで、Web制作の基礎から応用まで理解が深まります。
HTML/CSS/JSの知識が身につき、将来的にキャリアや副業にもつながる力になります。
6. どんなサーバー・環境でも動作する
自分で構築するため、特定のサービスに依存しません。ファイルをサーバーにアップすればどこでも動きます。
長期的な運用やカスタムドメインとの柔軟な連携も可能です。
7. 商用・案件対応にも向いている
クライアントの細かい要望に応えたり、オリジナルのシステムを構築したりする場面では、ノーコードでは対応しきれないことがあります。
プロフェッショナルな開発にはスクラッチが不可欠な場合もあります。
まとめ
メリット | 説明 |
---|---|
自由度が高い | デザインも機能も思い通りに実現できる |
表示が速い | 不要なコードがなく、軽量 |
拡張しやすい | 外部連携・機能追加が自在 |
細部まで調整可能 | ピクセル単位でのレイアウト制御が可能 |
学習効果が高い | Web技術が身につく |
長期運用に強い | サービス依存がなく、自由に管理できる |
プロ用途にも適応 | 商用案件や独自要件に対応しやすい |
補足
スクラッチ制作は、時間と労力はかかるが、その分完成度・学び・柔軟性が高い方法です。
個人で学習したい人や、企業・クライアントの細かい要求に応えたい人にとっては大きな価値があります。
弊社ではスクラッチ(htmlコード)で作成いたします
弊社はホームぺージやECサイトをスクラッチ(htmlコード)で作成いたします。
WordPressはビジュアルエディターとコードエディターが存在しますが、コードエディターのほうになります。
理由としましては、本記事でご説明させていただいたとおり、自由度が高く制限が無いからです。
いわゆるプロが利用する手法となります。
昨今のノーコードももちろん魅力的ですが、お客様のニーズに応えるには限界があり、高い品質を約束できません。
また、長い目で見たときに多くのデメリットがあると考えるからです。
今後もその考えは変わることはないでしょう。